トントン拍子に歴史を辿っていくと、21世紀に突入する2000年ごろに健康食ブーム、グルメブームはひと段落した感があります。そして今度は、いわゆる教育ブームと相まって、食と子どもの教育との関連性が語られることが多くなってきました。90年代の後半から少年犯罪や学校崩壊という話題がマスコミをにぎわせるようになり、そうした一連の事件や社会現象が影響したのでしょう。「問題を起こす子どもは食生活が悪い」ということになったのです。
私もちょうどその頃、子育てで大変な時期で、職業柄もあり、他の家事はともかく、子どもの食事だけはけっこう気を遣った覚えがあります。インスタント食品やレトルト食品は出来るだけ食べさせないようにしたし、ジャンキーなお菓子は遠ざけました。食事中にテレビを見る習慣も改め、親が好き嫌いをせず、何でも食べるようにしました。その頃はまだ食育という言葉は(一般的には)存在していませんでしたが、たしかに食卓で親が子どもに教えるべきことは多いと思いました。 それからしばらく後、2005年に小泉内閣によってかの「食育基本法」が成立することになるのです。